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「映画『ウィキッド ふたりの魔女』の原題には『PART I』がついてるのに邦題では隠してる」説は誤り

「映画『ウィキッド ふたりの魔女』の原題には『PART I』がついてるのに邦題では隠してる」という説がXなどのSNS上でまことしやかにささやかれていますが、これは誤りです。

『ウィキッド ふたりの魔女』の原題は『Wicked』

映画『ウィキッド ふたりの魔女』の原題は『Wicked』です。
「PART I」もついていなければ、「Two Witches」のようなサブタイトルがついているわけでもありません。
このことは、Wikipediaや公式ウェブサイトで確認できます。

なぜこのような誤解が生まれたのか

それでは、なぜこのような誤解が生まれたのでしょうか?
『ウィキッド ふたりの魔女』の作中にタイトルロゴが表示されるシーンがあるのですが、「Wicked」と表示されたあとに「PART I」が追加で表示される演出になっています。
これを見た人が、原題は『Wicked PART I』で二部作である(続編がある)ことが分かるようになっているのに、邦題ではそれを隠すために『ウィキッド ふたりの魔女』というタイトルに変更したのだと勘違いしたのでしょう。

「Wicked Part 1」と呼ばれていた時期もあった

映画が公開される前の時期に、X上で公式アカウントが「Wicked Part 1」という表現を使っていたことがあります。

実際に英語圏でどのように呼ばれていたのかまでは調べていませんが、Wikipediaでは一時期「Wicked (also known as Wicked – Part 1)」と記載されていました。1
これが2024年11月1日に「Wicked (titled onscreen as Wicked – Part 1)」という表現に変更され、現在もそのようになっています。2
「スクリーン上のタイトルとしてはWicked – Part 1」とは、なかなかうまいこと言いますね。