2018年3月23日・2018年3月24日に3331 Arts Chiyodaで行なわれた、MANABIYA -teratail Developer Days-に参加しました。
MANABIYAとは
MANABIYAは、Q&Aサイトのteratailが主催する“ITエンジニアの問題解決カンファレンス”です。
今回が初開催で、3月23日、3月24日の2日間に渡って行なわれました。*1
会場について
会場の3331 Arts Chiyodaは、2005年に閉校した練成中学校の校舎を改修した施設で、内装は学校そのものでした。
施設内にはアートギャラリーやカフェなどがあり、一部のスペースは今回のようなイベントやワークショップ向けに開放されているようです。
会場が学校ということもあり、今回のMANABIYAも随所でそれを意識したつくりになっています(イベント名からしてそうですね)。
セッションについて
スピーカー一覧を見ると錚々たる面々が並んでいるのですが、かずー氏(@kazoo04)、ばんくしさん(@vaaaaanquish)という、千葉工業大学が誇る二大機械学習エンジニア(?)の名前もありました。*2
『AI屋さんの1日』
僕はAIや機械学習などの分野には疎いのですが、ばんくしさんによる『AI屋さんの1日』というセッションでは、機械学習エンジニアが普段どのようなことをしているのかを知ることができました。
会社の名前を出して発表した場合のスライドの公開は会社アカウントでやる必要があるらしく、私は宗教上の理由で近年のSlideShareは使えないので、強の登壇の話はブログにでも書きますね。
— ばんくし (@vaaaaanquish) March 23, 2018
スライドは宗教上の理由で公開されていませんが、セッションに関するブログ記事が公開されています。
『Javaのカルチャーとグロース』
JJUGの鈴木会長(@yusuke_arclamp)による『Javaのカルチャーとグロース』というセッションでは、以前JJUG CCCで聴講したものと被る部分もありましたが、Javaに関する最新情報を知ることができました。*3
『Vue.jsの今後と次世代のWeb開発に向けて』
Vue.jsの今後と次世代Web開発について by kazupon
Vue.js 日本ユーザーグループのオーガナイザー、kazuponさん(@kazu_pon)による『Vue.jsの今後と次世代のWeb開発に向けて』というセッションでは、Vue.jsの開発体制や今後の展開について知ることができました。
僕は最近Vue.jsを使い始めたのですが、かなり自分の好みに近いので、今後も使っていきたいフレームワークの一つです。
給食について
会場では給食が販売されており、僕は1日目の昼食としてカレーうどんとあげパンを食べました。
1日目には500円だったあげパンが、2日目の終盤には200円(400円のタピオカミルクティーもつくので実質-200円)に値下げされていて、文化祭感がありました。
イベントの改善点
アンケート用紙にも書いたので運営側には伝わるのですが、念のためイベントの改善点を記しておきます。
アンケートが紙媒体
各セッションのアンケートはウェブ上で回答できるのに、イベント自体のアンケートが紙媒体なのが残念でした。
しかも、会場で物を書くスペースは限られているので、参加者の回答率が低くなりそうで心配です。
ハッシュタグが不充分
今回のイベントでは #MANABIYA というハッシュタグが設定されており、会場にも掲示されていました。
ところが、いざイベントが始まると複数のセッションに関するツイートが入り乱れ、カオスな状況になっていました。
【MANABIYA ハッシュタグまとめ】
— MANABIYA -teratail Developer Days- (@MANABIYA_tech) March 23, 2018
屋上 : #MANABIYA #屋上
B104: #MANABIYA #B104
B105: #MANABIYA #B105
ギャラリーA: #MANABIYA #ギャラリーA
ギャラリーB: #MANABIYA #ギャラリーB
コミュニティスペース:#MANABIYA #コミュニティスペース
みなさんどんどんつぶやいてください!
1日目の最初のセッションの途中で急遽会場ごとのハッシュタグが設けられましたが、#屋上 などのタグは一般的で一意性に欠けるので、あまりよくありません。
各セッションにはアンケート用のIDが割り当てられているので、それをハッシュタグとして使用すればよかったのではないかと思います。
セッション前のアナウンスが微妙
セッションが始まる前に「携帯電話はマナーモードにするか、電源をお切りください」というアナウンスがあるのですが、技術イベントで携帯電話の電源を切れというのは、死の宣告に近いのではないかと思います。
問題の本質は「携帯電話の電源がオンになっていること」ではなく「セッション中に無関係な音が鳴り響くこと」だと思うので、マナーモードにしていれば要件は満たすはずです。
また、音に関して言えば、この手のイベントにおいてはカメラのシャッター音も問題となるでしょう(「フラッシュ撮影はおやめください」とは言っていましたが)。
缶バッジに関するアナウンス不足
受付時に分野や言語などを冠した缶バッジが貰えるのですが、この存在を巡って随所で問題が生じていました。
MANABIYAではご自身に関連のあるバッチを3つまで貰うことができます!
— MANABIYA -teratail Developer Days- (@MANABIYA_tech) March 22, 2018
ぜひ会場でつけて会話のキッカケにしてください😊#MANABIYA #teratail #缶バッチ #カラフル #エンジニア #プログラミング言語 など pic.twitter.com/tYZ7gIxdIu
僕は上記のツイートを読んでいたので缶バッジを3つ選んだのですが、実際の現場には個数制限に関する説明はなく、4個以上貰っている人もいたようです。
また、この缶バッジの存在をもって参加者の証明とするつもりだったらしく、各ブースの入口でスタッフに確認されるのですが、そのような運用になっていることは事前に知らされていませんでした。
【お詫び】
— MANABIYA -teratail Developer Days- (@MANABIYA_tech) March 23, 2018
セッション会場にて、缶バッジとテーマが一致しないとセッションが聞けないというオペレーションがされてしまったようですが、こちら特にそのようなルールはございません。
お好きなセッションに参加してお楽しみください。
【追加連絡】
— MANABIYA -teratail Developer Days- (@MANABIYA_tech) March 23, 2018
受付で配布しているバッチはセッション会場で入場の際に確認させていただいておりますので、最低1つは受け取ってください!
参加登録の確認の目印となっておりますので、ご協力お願いします!
おそらく、イベント開始前に缶バッジに関する仕様変更があったものの、すべてのスタッフにまでは伝わっていなかったのだと思います。
2枠分のセッションがぶっ続けで行なわれる
中には2枠分のセッションもあるのですが、途中休憩などを挟むことなくぶっ続けで行なわれました。
長時間同じ体勢でいるのはつらいですし、別のセッションを聞きに行こうにも途中退席しづらいので、前半と後半に分けても良かったのではないかと思います。
スライドが見づらい
セッションにもよりますが、見づらいスライドが散見されました。
スライドが見づらい原因は主に文字の大きさやコントラストなどですが、これはプロジェクターの性能にも依存するので、できれば事前に本番環境(あるいはそれに近い環境)で検証を行なうといいでしょう。
スライド自体の見やすさについては、手前味噌ですが以下の記事を読めば最低限のレベルにはなると思います。
おわりに
全体としては、今まで知らなかったことを知ることができ、かなり有益なイベントだったと思います。
今回のように様々な分野のエンジニアが一堂に会するイベントというのは、まさに学校のようで楽しかったです。
しなしながら初開催ということもあってか、運営の不慣れさを感じました。
1日目から2日目で改善されていた点もあったので、今後回数を重ねていくにつれ徐々に良くなっていってほしいです。
次回開催を楽しみにしています!
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