勝手に漫画大賞2018

2018年に僕が読んだ248冊の漫画の中から、上位10作品を選びました。
なるべくネタバレにならないように配慮していますが、ネタバレ許容度が極端に低い方はお気をつけください。*1

大賞『僕だけがいない街』(全9巻)

僕だけがいない街(1) (角川コミックス・エース)

僕だけがいない街(1) (角川コミックス・エース)

毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。

「再上映(リバイバル)」という能力を持つ主人公が、自身や周囲の人々に訪れる悲劇を回避するために奮闘する物語。
「再上映」は身の回りで悪いことが起こりそうになると過去にタイムリープする能力で、通常は数分前に戻る程度のものです。
ところがある日主人公の身に大きな不幸が訪れた際、18年前の小学生時代にまで巻き戻ってしまいます。
小学生になった主人公は大人の頭脳と未来の記憶を駆使し、かつて故郷で発生した児童誘拐事件、そして未来で起こる悲劇を阻止しようと試みます。
SF×ミステリー×ノスタルジーという、僕の好みど真ん中の作品でした。
連載中にアニメ化や映画化もされましたが、いずれも原作とは結末が異なるようなので、それらを見た人にも是非原作を読んでほしいです(原作完結後に制作されたドラマ版は、原作に忠実に作られているそうです)。

2位『ぼくは麻理のなか』(全9巻)

ぼくは麻理のなか : 1 (アクションコミックス)

ぼくは麻理のなか : 1 (アクションコミックス)

友達が一人もいない大学生の≪ぼく≫の唯一の楽しみは、コンビニで見かけた名も知らぬ女子高生を定期的に尾行すること。いつものようにその娘を尾行していたら突然記憶が飛び、≪ぼく≫はその娘のベッドで寝ていて、≪ぼく≫はその娘になっていた。その娘は≪麻理≫という名だった――。『惡の華』『漂流ネットカフェ』で話題の押見修造最新作。「漫画アクション」にて連載。

『君の名は。』の新海誠監督をして、現時点での入れ替わりの最新表現であると言わしめた作品。*2
大学生でありながら大学へ行かず自堕落な生活を送っていた主人公はある日、コンビニで見かけてひそかに憧れを抱いていた女子高生・麻理と人格が入れ替わってしまいます。
自分が麻理の中にいるということは、麻理は自分の中にいるはずだと思い元の自分に会いに行くも、その中身も自分のままという奇妙な状況でした。
麻理の人格が入れ替わっていることに気づいたクラスメイトの柿口依とともに、「本物の麻理はどこにいるのか」という疑問の答えを探っていきます。
流石は『惡の華』の押見修造なだけあって、作中の変態的な描写は見事なものでした。
『ココロコネクト ヒトランダム』や『君の名は。』とともに、僕が好きな人格入れ替わりものの一つです。

3位『地球の放課後』(全6巻)

地球の放課後(1) (チャンピオンREDコミックス)

地球の放課後(1) (チャンピオンREDコミックス)

謎の現象“ファントム”により、人類が消えた世界に残された4人の少年少女。再会を信じ、力を合わせて生きていくが…!?

謎の現象「ファントム」によって人類が消し去られた地球で、一人の少年と三人の少女が、放課後のような日常を過ごす物語。
いわゆる終末ものですが、その手の作品にありがちな人間同士の争いなどはなく、表紙どおりの明るい内容になっています。
ときおりシリアスな場面もあり、物語終盤ではファントムの正体や人類が消えた理由が明らかになります。

4位『走馬灯株式会社』(全10巻)

走馬灯株式会社 : 1 (アクションコミックス)

走馬灯株式会社 : 1 (アクションコミックス)

走馬灯株式会社。それは、自分の視点で記録された人生を観ることができる、不思議な会社。妻と子を失った男性、集団自殺希望の若者3人組、様々な人々が迷いこみDVDを観始めると、そこには、今まで知らなかった過去の真実、心の奥底にしまいこんだはずの秘密が。全てを観た後、彼らは…?新鋭漫画家が贈る極上ミステリー。

人生が記録されたDVDを見ることができる不思議な会社「走馬灯株式会社」に迷い込んだ人々の様子を描いた作品。
走馬灯株式会社で人生を振り返った人々は、真実を知って絶望したり、はたまた前向きな気持ちになったりと、多種多様な反応を見せます。
基本的には一つ一つの物語が独立しているオムニバス形式ですが、徐々に話の点と点が繋がっていき、物語終盤では走馬灯株式会社自体の謎が明らかになります。

5位『万能鑑定士Qの事件簿』(全10巻)

万能鑑定士Qの事件簿 I (角川コミックス・エース)

万能鑑定士Qの事件簿 I (角川コミックス・エース)

東京都内全域に貼られている不可解な“力士シール”の謎を追い出逢った万能鑑定士・凜田莉子と週刊誌記者・小笠原悠斗。真相を解明すべく奔走する二人は日本全土を震撼させる大事件へと巻き込まれていくことになる。

松岡圭祐による同名推理小説のコミカライズ作品。
沖縄の波照間島で生まれ育った凜田莉子は高校卒業後に上京し、リサイクルショップで働きながら知識を身につけた後、「万能鑑定士Q」という屋号を掲げ鑑定家になります。
ある日、「週刊角川」の記者である小笠原悠斗が「力士シール」の鑑定を依頼したことをきっかけに、二人は様々な事件の謎を解いていきます。
美人で頭脳明晰ながら子供らしい一面もある凜田莉子が可愛らしく、行動をともにしている小笠原が羨ましくなります。

6位『パーツのぱ』(全10巻)

パーツのぱ(1) (電撃コミックスEX)

パーツのぱ(1) (電撃コミックスEX)

店長と女性だがPCに超詳しい本楽とちょっと頼りない入輝の3人で営業中の『こんぱそ』に新人店員の天戸とバイヤーの手木崎が入社。順風満帆かと思ったら、ライバル店との価格競争に疲れ、手木崎の敏腕っぷりにプレッシャーを感じた店長が大変なことに!!

秋葉原の電気街にあるPCパーツショップ「こんぱそ」の日常を描いた作品。
僕は昔から今に至るまでノートPC派でPCパーツには疎いのですが、それでもストーリーそのものが面白いので楽しめました。
こんぱその店員はもちろん、ライバル店である「パーツライブス」の店員やニュースサイト「アキバ24」の吉田記者など、キャラクターがみな個性的で、なにより本楽おばさん本楽さんが可愛い!
僕が愛読している雑誌『週刊アスキー』で連載されていたこともあり、思い入れの深い作品です。

7位『女子かう生』(既刊8巻)

女子かう生 : 1 (アクションコミックス)

女子かう生 : 1 (アクションコミックス)

喋らなくてもカワイイ!サイレント女子高生漫画!!残念美人のももこを中心に、クール系メガネのしぶみ&癒し系ちびっ子まゆみの3人で過ごす楽しい高校生活を、セリフ無しの「絵」と「擬音」だけで描いちゃいました。

可愛い女子高生を眺める、ただそれだけの漫画です。

8位『となりの関くん』(既刊10巻)

となりの関くん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

となりの関くん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ドミノ、折り紙、避難訓練、そしてネコ……。多種多様にしてその展開はナナメ上。謎の男子生徒・関くんの遊びは、なんでもない机の上を遊園地に変え、隣の席のマジメ女子・横井さんを魅了する! ……授業中なのに。静かな授業中の教室という限定空間で展開する、ときどき超展開、ときどきシュール、ときどきほっこりな閉鎖空間コメディ登場!!

授業中の教室で様々な遊びをする関くんの様子を描いた作品。
関くんの隣の席の横井さんは、授業に集中できないので迷惑に思いつつも、ついつい関くんの遊びが気になってしまいます。
たまに教室の外のエピソードもありますが、基本的には机の上でできる遊びが描かれています(中には「絶対先生に気づかれるだろ」とつっこみたくなるようなものもありますが)。

9位『テルマエ・ロマエ』(全6巻)

テルマエ・ロマエI<テルマエ・ロマエ> (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエI<テルマエ・ロマエ> (ビームコミックス)

すべての“風呂”は、“ローマ”に通ず。 「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をW受賞、実写映画(主演:阿部寛)も記録的な大ヒットとなった超ベストセラー・爆笑コミック!

古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが現代日本にタイムスリップし、そこで得た風呂技術を古代ローマで活かしていく物語。
一度タイムスリップして終わりではなく、何度もタイムスリップを経験するあたりがいかにも御都合主義的で面白い。
日本の風呂の魅力がたくさん詰め込められています。

10位『オナニーマスター黒沢』(全4巻)

オナニーマスター黒沢(1)

オナニーマスター黒沢(1)

web上で伝説的人気を誇った『オナニーマスター黒沢』がついに電子書籍化!中学二年生の黒沢の楽しみ…。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかし、クラスでイジメに遭っている少女に見つかってしまい……。

伊瀬カツラによる同名ウェブ小説のコミカライズ作品。
元々はウェブ漫画として公開されていたものが電子書籍化されたものです。
タイトルも内容も下ネタなんですが、中身はいわゆるボーイミーツガール的な学園性春青春漫画です。
原作は2006年から新都社(2ちゃんねるのニュー速VIP発のウェブ小説・ウェブ漫画発表サイト)上で連載され、当時流行っていたネット用語やアニメのパロディが随所に織り込まれています。
現在、原作の伊瀬カツラ氏は伊瀬勝良名義、作画のYOKO氏は横田卓馬名義で活動しており、『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』という作品では9年ぶりにタッグを組んでいます。*3

おわりに

惜しくもランクインしなかった作品を含め、2018年に僕が読んだ本はブクログで公開しています。

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