2020年3月12日、Qiitaが「いいね」を「LGTM」に変更しました。
ここでは、ユーザー視点でそのLBTM(Looks Bad To Me)なところについて記します。
経緯
Qiitaの「いいね」が「LGTM」に変更になった経緯については、公式ブログに記載されています。
Qiita運営としても、流れてきた記事に「いいね」するのではなく、しっかりその内容を読んで、その内容が少なくとも自分にとって良いものだと思ったときに「LGTM(Looks Good To Me)」と言ってもらった方が良いと考えました。これまでと同じように緑色のボタンを押すというインターフェースは変わっていませんが、反射的に押すのではなく、一度その対象をよく見てから押してもらえるようになると幸いです。
出典:Qiitaの「いいね」が「LGTM」に変わります - Qiita Blog
つまり、これまでの「いいね」と「LGTM」では、意味合いが異なるということです。
運営側の思惑通り、今まで記事の内容をよく読まずに「いいね」していた人も、これからはしっかり読んだうえで「LGTM」してくれるといいですね。
「LGTM」のLBTMなところ
しかしながら、今回導入された「LGTM」には、いくつかLBTMなところがあります。
過去に「いいね」した記事が「LGTM」したことになっている
今回の変更では、新たに「LGTM」という機能が追加されたわけではなく、単に「いいね」が「LGTM」に置き換わっただけです。
そのため、過去に「いいね」した記事はもれなく「LGTM」したということになってしまっています。
「いいね」と「LGTM」が持つ意味合いが違うのであれば、過去に「いいね」した記事がまるっと「LGTM」したことになっているのはおかしいのではないでしょうか。
APIドキュメントが「いいね」のまま
ありがたいことに、QiitaはWeb APIを公開しています。
そのAPIドキュメントでは、依然として「いいね」という表記が用いられています。
記事につけられた「いいね!」を表します。
出典:Qiita API v2ドキュメント - Qiita:Developer
おそらくサーバーサイドの実装は変えずに、フロントエンドだけを「LGTM」に変えたのであろうと推測できます。
記事を開いて5秒でLGTMボタンが押せる
記事の内容をしっかり読んでから押してほしいといいながら、LGTMボタンが記事の冒頭に配置されているのはなぜでしょうか。
これでは記事を開いて5秒で押せてしまうという、「いいね」の問題点をそのまま受け継いでしまっています。
この点については、Increments時代に「いいね」の導入に携わったid:mizchiさんも、以下のように提言しています。
いいねか LGTM かはどうでもいいのですが、記事の評価に対するフィードバックなので、そのボタンは末尾に置くべきだと思っています。読まずに LGTM を押す人が増えるという懸念です。
出典:Qiitaのランキングの最初の設計者としての「いいね」の設計と、「LGTM」は下においてほしいという話 - mizchi's blog
LGTMボタンは記事の末尾に配置するか、利用規約に同意するときのアレのように、スクロールして最後まで読まないと押せないようにするべきでしょう。
おわりに
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